本書の特徴

Features

医師、看護師、言語聴覚士、のどのがん患者さんにおすすめの一冊

喉頭摘出後のリハビリテーションが分かる!
~のどの手術と、手術後の身体や生活の変化が分かります~

  • 医師と患者が一緒に作りました
  • 喉頭摘出後の身体や生活の変化、リハビリ、ケア方法などを紹介
  • 代用音声(食道発声、電気式人工喉頭、シャント発声)の特徴を紹介
  • 食道発声、電気式人工喉頭、シャント発声の様子を知りたい方のために、動画をQRコードで紹介
  • 代用音声のなかで最も声の質が良いとされるボイスプロステーシスを用いたシャント発声を詳しく解説
  • 喉頭摘出後の患者さんだけでなく、手術前の患者さん、サポートされるご家族にも読んでいただきたい情報が満載

編著者からのメッセージ

Message

のどは、息をしたり食べ物を飲み込むために欠かせないものなのですが、その人らしい声をつくりだす不思議な場所でもあります。すなわち、人が自分らしく健康的に生きる上で「体と心の糧」を与えてくれる大切な器官です。声を出して自分の感情や思い(こころ)をうつし出す、自分らしいこころを支える貴重なモノ……。
病気のために生来の声を失う方がおられます。それは、自分らしさを差し出すことのように思えます。だが、医師としては声を失う手術を施さなければならない……。葛藤の日々がありました。治療であるとはいえ自分らしさを奪っていいのか……と。
この本では、のどの摘出手術で声を失った方やその家族のために、声を取り戻す方法、欧米では主流ですが日本ではまだ普及が十分ではないシャント発声を中心に述べています。声を取り戻す方法はいくつかあり、それぞれの方法に一長一短があります。一人ひとりに、あるいはその時々に応じたよりよい方法を、一緒に考えサポートしていきたい。ご自分の状態に合った方法で声を取り戻していただきたいのです。
本書は、これから手術を受ける方の疑問や不安に共に向き合う内容となるように努めました。すでに喉頭摘出術を受けた方やこれから受ける予定の皆様方の役に立つものになることを願っています。

増山敬祐

増山 敬祐
山梨大学名誉教授/諏訪中央病院耳鼻咽喉科部長

生きるために声を犠牲にして、闘病生活を送っている多くの患者さんがいます。その患者さんの一助になればと思い、この本の企画、編集を行ってきました。喉頭がんや咽頭がんの治療のため、どうしても喉頭を摘出しなければいけない場合があります。患者さんは生きるために手術を選択し、喉頭を摘出します。しかし、喉頭を摘出した場合の生活は想像以上に大変です。失声によるコミュニケーションが取れない苦しみ、気管から分泌される痰の処理や息苦しさという肺機能の低下、鼻からの呼吸ができないための嗅覚機能の低下などです。このような状態から少しでも手術前の普通の状態に近づけるためにどうしたら良いか、本書には参考となるたくさんの内容が盛り込まれています。喉頭摘出後のリハビリテーションを実践していただき、少しでも普通の生活に近づけていただけたら幸いです。

福島啓文

福島 啓文
公益財団法人がん研究会 がん研有明病院頭頸科医長

内容紹介

Detail

欧米で主流のシャント発声
~習得の容易性や声の質、自然性の高さから早期の社会復帰へ~

喉頭がんや下咽頭がんなどで喉頭を摘出すると声を失い、QOLが低下してそれまでの日常生活・社会生活に影響を与えます。がん再発の恐れを抱えながら発声機能を失い、生活も一変してしまうことは二重苦・三重苦となり、精神的に大きなダメージを負うことがあります。
失声後は声を取り戻すための方法として、食道発声、電気式人工喉頭、シャント発声の方法があり、これらは代用音声といわれています。
本書では声を失った方とそのご家族のために、欧米では主流となっていますが日本ではまだあまり知られていないシャント発声を中心に紹介しています。シャント発声は習得の容易性、発声持続時間の長さや自然性の高さから患者さんのメリットは大きく、社会復帰への大きな足掛かりとなります。実際にオランダでは、喉頭摘出後に多くの患者さんが社会復帰を果たし、手術前に近い生活を送っています。しかし、日本ではシャント発声の情報が少ないため、そのような方法があることを知らない患者さんやご家族が大勢おられます。代用音声にはそれぞれに一長一短がありますので、患者さんのライフスタイルや時代にあわせて一人ひとりに合った方法を、多様な選択肢のなかから見つけてください。
また、喉頭摘出後は失声によるコミュニケーションが取れない苦しみの他にも、嗅覚機能低下、痰や息苦しさを伴う呼吸機能の低下など、多くの問題を抱えることになります。それらの問題への対応としてリハビリやケア方法、患者会や行政によるサポート情報もご紹介しています。

喉頭がん、下咽頭がんで声帯を摘出しても声は取り戻せます
~のどのがんにかかわる医療者・患者・家族が、のどのがんと闘う方々のために必要な情報を詰め込みました~

手術で声帯を摘出した方や、これからのどの手術を受ける方にとって、心強い味方となれるような書籍を目指して、医療従事者、患者さん、家族と一緒に作った本です。
頭頸部がん領域では、今まで患者さんのための書籍はなく、患者さんもご家族も、情報が少ないなかで大変なご苦労をされておられることと思います。全国には、そのようなのどのがんと闘っているがん患者さんをサポートしようと力を尽くしておられる医師、看護師、言語聴覚士などの医療従事者がたくさんおり、生活をサポートしてくれる患者会もあります。そうした情報を、1冊にまとめました。
手術後の身体や生活の変化、リハビリ、ケア方法については、第一線で活躍している医療者に執筆いただきました。
命を取るか声を取るかという決断を迫られた患者さんには、命も声もどちらも諦めずにのどのがんと闘い、シャント発声に出会って声を取り戻すまでの経過や、手術前後での生活や心境の変化などについてご紹介いただきました。
また、ご家族にもさまざまなご苦労や心配事、不安があるなかで、どのように闘病をサポートされたのかについてご紹介いただきました。
声帯を摘出しても、声を取り戻すことはできます。声を取り戻して少しでも手術前の生活に近づけることができるよう、サポートしてくれる人も大勢います。決して諦めずにご自身に合った方法で声を取り戻していただけることを願っています。

目次・執筆者

Contents/Writers

  1. 第1章 のどの仕組みとのどのがん
    • のどの仕組み
      1. のどの仕組みと発声の解剖メカニズム
    • のどのがん
      1. 喉頭がん
      2. 下咽頭がん
  2. 第2章 のどの手術後の機能変化とその回復
    1. のどの手術後の機能変化
      1. 失声、嚥下障害、嗅覚の機能低下・消失など全般的な問題
    2. 声を取り戻すために
      1. 総論:代用音声の概要と比較
      2. 各論:シャント発声について
    3. 鼻の機能回復
      1. 呼吸機能の回復
      2. 嗅覚機能の回復
  1. 第3章 喉頭摘出者に対する各種サポート
    1. 医療従事者によるサポート
      1. 看護師によるサポート
      2. 言語聴覚士によるサポート
    2. 患者会によるサポート
      1. 日本喉摘者団体連合会(日喉連)
      2. 悠声会
    3. 公的サポート
  2. 第4章 患者・家族の立場から
    ~全国から寄せられた手記~
    1. コラム/シャント発声Q&A/エッセイ/参考資料
  • 執筆者一覧(執筆順)
    • 上川 あや
    • 平野 滋
    • 花井 信広
    • 吉本 世一
    • 四宮 弘隆
    • 福島 啓文
    • 増山 敬祐
    • 佐野 紀代
    • 宮崎 恭子
    • 松山 雅則
    • 鈴木 晄夫
    • フランス・ヒルガース
    • ミヒル・バンデンブレーケル
    • コリーナ・バナスブルックス
    • 齋藤 幹
    • 佐藤 雄一郎
    • 中島 奈美
  • 手記執筆者
    • 平沼  進
    • 西野  宏
    • 柴内 興信
    • 下地 千恵
    • 北村ヒロ子
    • 林  弘次
    • 野中 國秀
    • 堀内 道夫
    • 白井  太
    • 吉野 良二
    • 一瀬喜代司
    • 一瀬美千代
    • 釜谷 藤男
    • 釜谷 美穂
    • 真中 正樹
    • 他、匿名希望の患者さんとご家族の皆さま

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